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第73回医学祭の開催によせて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山口大学医学部 保健学科長  清水昭彦

 今年の11月2日(木)~4日(土)に、第73回医学祭が開催されることを心より喜んでいます。さて、今年のテーマは「Go All Out ~医祭合祭~」と聞いています。おそらく、みんなで医学祭を盛り上げるために何でもやろうということでしょうか。今まで以上に楽しい医学祭になりそうです。

今年、世界では、アメリカにトランプ大統領が就任し、フランスにマクロン大統領、韓国ではムン・ジェイン(文在寅)大統領が就任しました。イギリスはEUを離脱する方向を決めましたが、その準備段階で様々な問題を抱えることになりました。いい話としてイスラム国(IS)をかなり弱体化することができました。しかし、ロンドンやパリでのテロは我々にとっては、驚きでもあり、脅威でもあります。日本の周りは、韓国、北朝鮮、中国との間にいろいろな問題が山積みで、益々その解決に困難を極めているようです。日本の政治も東京都議選で自民党が世紀の惨敗をきたして安倍首相1強と言って居れなくなりました。

今の時代、若者は“ゆとり時代”から“悟り時代”と揶揄されて、少し元気がないように見受けられます。日本の未来は、若者自身で作っていかなくてはいけなくなります。もっと政治・経済・歴史に関心を持ち、自分の意見を言えるようになりましょう。医学生は有能な医師になることを目指しますが、その前に、自立した立派な大人、人間としてあるべきです。是非、その為の努力をしてほしいと思います。 

さて、医学祭は大学のキャンパスを開放して、講演や展示あるいは検査を通じて、一般・市民の人との交流を図ることを一つの目的としています。ご両親や知人に、医学祭を通して、現在の自分を見てもらうといいでしょう。保健学科としても、各企画に全面的に協力したいと思っています。医学祭の準備・設営は、大変と思います。しかし、計画し、準備し、実行する、この過程は、みなさんが将来かかわる研究や、人生そのものにも似ています。その過程を経験し成功させることは、今後、皆さんが生きていく上で大いなる自信となるでしょう。

最後に、第73回の医学祭がみなさんにとって、また、来場して下さる方々にとっても、楽しく、思い出深いものになること祈念して、挨拶の言葉とさせていいただきます。

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