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ご挨拶

 

山口大学医学部長

山口大学医学部医学科長

谷澤 幸生

 

 

 

 

 

 

 

 

第73回医学祭の開催、おめでとうございます。

医学祭は、年に一度の医学生のお祭りであり、山口大学医学部の歴史とともに回数を重ね、今年で第73回を迎えました。今年のテーマは「Go All Out!! ~医祭合祭~」ということです。医学部生としての全てを出し切って、仲間との交流を深め、絆をより強くする、また、普段お世話になっている市民の皆さんに、医学生として、看護学生として、また、検査のスペシャリストを目指す学生として持てるもの全てを発揮して還元する、そのような心意気で企画を進めてきたのだと思います。

全国から集まった学生は、1年を山口市の吉田キャンパスで過ごした後、医学科学生は5年間、保健学科学生は3年間、宇部市の小串キャンパスに学びます。国民の健康を守り、増進し、また、病からの回復を助けるべく、それぞれの国家資格取得を目指して厳しいカリキュラムに沿って授業、実習、試験と忙しい日々を過ごしています。責任ある医療プロフェッショナルとして巣立って行くために、知識を深め、考える力を養い、課題を掘り下げて解決を目指す探求力を身に付けることは勿論のことですが、病を持つ患者さんひとり一人に向かい合って、理解し、共感し、ともに病と闘うための「人間力」を涵養することが求められています。課外活動などでの先輩、後輩とのつながり、講義や実習を通しての教員との絆、家族や市民の皆さんとの交わりにより、人間としても成熟した医療人になることが求められます。医学祭は、学生によって,学生のために、また、市民の皆さまに向けて企画し、運営されます。ひとつの行事を企画し、実施して行く事も「人間力」形成の貴重な場となっています。

近年の医学祭は、ややもすると、学生が学生のために企画し、楽しむことで自己完結する、という色彩が強くなっているように思っていました。今年は、一般講演、医学展示、抗体検査など、学生として市民の皆さまに還元できる,さまざまな企画を例年以上に充実させているようです。学生として出来る医学情報の提供などには限りがありますが、市民の皆さんが、健康について改めて考える場となり、また、山口大学医学部医学科、看護学科の学生と交流し、学生を知って頂ける機会になることができれば幸いです。学生諸君には、大いに楽しみ、充実した医学祭になることを期待しています。

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